[米国株]マイクロンテクノロジーの決算(20年3-5月期)まとめ

MONEY

マイクロンテクノロジーの決算が思いのほか良かったので、ざっくりとまとめてみました。

ドイツ銀行のマイクロンテクノロジー決算レビューも載せましたので、参考にされてみてください。

この記事のポイント

会社概要

世界有数のメモリ半導体メーカー

マイクロンテクノロジーは世界有数のメモリ半導体メーカーです。

電源を切るとデータが消えるメモリ「DRAM」や電源を切ってもデータを保持する「フラッシュメモリ(NAND型・NOR型)」、米インテル社と共同開発した不揮発性メモリ「3DXPoint」などをてがけています。

2013年に日本のエルピーダメモリを買収。

米国、中国、日本、マレーシア、シンガポールに製造拠点を構え、グローバルに事業展開している大企業です。

収益構造

メインの製品はDRAM

前期(19年8月期)の製品別売上高比率はDRAMが65%、NANDが30%その他(NOR、3DXPointを含む)が5%。

事業別ではCNBC(コンピュータ&ネットワーク)が43%、MBU(モバイル)が27%、SBU(ストレージ)が16%、EBU(組み込み製品)が13%、その他が1%となっております。

地域別でみると、米国の53%が最多で、中国本土が15%、台湾が12%、香港が7%、その他アジア太平洋が4%、日本が4%、その他が5%となっています。

業績

データセンター向け需要が好調

6月29日に発表した第3四半期(20年3-5月期)決算は売上高が前年同期比14%増の54億3,800万㌦、調整EPSは0.82㌦(前年同期は1.05㌦)で着地しました。

テレワークの増加に伴うデータセンター向け需要が堅調に推移したことなどから、いずれも市場予想(53億㌦、0.77㌦)を上回りました。

製品別ではDRAMが同6%増加、NAND型フラッシュメモリに関しては同50%と大きく増加しました。

事業別ではCNBCが同7%増、MBUが同30%増、SBUが同25%増、EBUが同4%減となりました。

第4四半期(6-8月期)の見通しとして売上高57億5,000万㌦〜62億5,000万㌦、調整EPSは0.95〜1.15㌦を提示。下限でも市場予想(55億3,900万㌦、0.83㌦)を上回る見通しです。

メロートラCEOは「年後半のデータセンター向けの需要見通しは引き続き健全であると信じている」と強気の姿勢をみせました。

見通し

底堅い半導体需要は不変

19年末から回復基調が続いていたDRAMのスポット価格が3月を境に下落を続けています。

新型コロナの影響からスマホ向け需要が落ち込んでいるのが要因です。

そんな状況下で影響が懸念されていましたが、今回の決算はその不安を払拭する内容だったといえます!

業績を牽引するのは引き続きデータセンターでしょう。テレワークやオンライン消費の拡大などから当面は旺盛な需要が継続するとみられ、スマホや自動車向けの落ち込みを相殺することでしょう。

また、スマホに関しても5G需要の増加から次第に回復基調に向かうことが想定できます。

米中貿易問題などの懸念も残りますが、底堅い半導体需要を背景に業績回復が続くと考えられます。

ドイツ銀行:マイクロンテクノロジー決算レビュー

目標株価60ドルを継続

以下はドイツ銀行のマイクロンテクノロジー決算レビューです。

MUの3Q(3-5月)決算および4Q(6-8月)はいずれも市場予想およびガイダンスを上回る内容だった。

2020年下半期の最終市場(特にデータセンター向け)需要および業界全体の供給環境について良好な見通しを示したことで、2020年通期を通して我々が恐れていたよりも好調であることが示された。

2020年下半期は良好な環境であるという点については肯定するが、エンドマーケットの需要およびメモリ価格のプライシングについては米国でのCOVID-19の状況および複数顧客の在庫の積み増しの影響を大きく受けるとみている。

慎重を期するため、我々はDRAM/NAND価格の1Q(9-11月)と2Q(12-2月)見通しをやや下方修正した。需給のバランスは2020年下半期に向けて順調であり、同社株は過去5年PBRの平均を下回っていることから、投資判断「買い」を継続。

ポジティブな点

1)MUがすでに暫定決算を発表していたにも関わらず、実績とガイダンスは予想を上回るものだった。

ガイダンスは特に印象的なものであり、売上高は前期比で10%成長を予想、これによってEPSがドイツ銀行/市場予想を上回るガイダンスにつながった。

経営陣は会計上四半期に1週間追加されることになり、その週で最大7%売上が上乗せされるとみている。

粗利益率のガイダンスも市場予想を上回っていることから、4Qで平均販売価格が上昇すると見込むことを示唆している。

2)DRAMとNANDの売上高がともにドイツ銀行予想以上、DRAMはビット出荷、NANDは平均販売価格が上向きであることが示された。

3)MUはデータセンター向け需要が20年下半期にかけても引き続き良好であり、加えてスマホ向けおよび消費者向けエンド製品(PCとかタブレット)の改善から、20年下半期における市場の減速懸念を後退させるとみている。

4)MUは20年下半期における供給の伸びは、サプライチェーンの影響による製造装置の出荷の乱れによる最新ノードへの移行に遅れが生じたことから抑制されるとみており、これが価格にとって追い風となる

ネガティブな点

1)市場は引き続きMUがCOVID-19、貿易摩擦、顧客の在庫水準のによって不確実性があるとみている。

2)直近のファーウェイの規制は引き続き短期的には潜在リスクであり、一部顧客はすでに6-8月に影響を受けている。

3)MUは大手顧客の中でもモバイル向け顧客はCOVID-19のサプライチェーンの影響から高水準の在庫を抱えている上、米中摩擦などによって需要面でも不確実性がある

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